御本(ごほん)は、還元焼成された灰釉に見られる、桃色や紅色の斑点状の窯変です。これは、土や釉薬に含まれる鉄分が焼成中に変化することで生まれる独特の景色です。灰釉本来の素朴で温かみのある風合いに、御本の優しい赤みが加わることで、一点として同じものがない、深みのある表情が生まれます。