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信楽の土のヒミツ
日本六古窯の一つに数えられる信楽焼き。
古くには、信楽大壺は最高峰の茶壺として
茶人に愛されたことでも知られています。
この信楽大壺は灰かぶりと言われた
釉薬をかけずに窯入れし、
薪の天然灰が窯の中で降りかかる事で
ガラス質が出来上がるという、
大変貴重な焼き物でありました。
古くには、信楽大壺は最高峰の茶壺として
茶人に愛されたことでも知られています。
この信楽大壺は灰かぶりと言われた
釉薬をかけずに窯入れし、
薪の天然灰が窯の中で降りかかる事で
ガラス質が出来上がるという、
大変貴重な焼き物でありました。
信楽大壺
ロサンジェルス ・
カウンティ美術館蔵
それでは、なぜこのような壺が
信楽でしか焼けなかったのか?
その答えは、土にあります。
信楽の良質な粘土層は、
なんと日本最大の湖、
琵琶湖によってできたモノなのです。
今から400万年前、
実は琵琶湖は今の信楽の地付近にあったのです。
そして、時間をかけて北上していきました。
その為、様々な養分が堆積し良質な粘土層が
信楽に残ったという訳です。
粘土層の中に含まれる養分は、
土そのモノの力として焼き上げると
様々な化学反応を起こし
緋色のような土味としてにじみ出てくるのです。
400万年前の時がつくりあげた自然の恵み、
それが信楽の土のヒミツです。